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果てしない情報の流れが絡み合う巨大なインターネットの迷宮には、私たちを知恵の隠された宝石へと導く「serendipity(素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること)」の瞬間があります。そんなインターネットでの情報探索をしていた時、心の奥底を揺さぶる心を打つ詩に出くわしました。
作者不詳のこの詩は魅惑的な魅力を放ち、私は詩が伝える深いメッセージに思いを巡らしました。(英語の原文はコラムの下段に)
私は力を求めたが、神は私を強くするために困難を与えてくださった。
私は知恵を求めたが、神は私に解決すべき問題を与えてくださった。
私は繁栄を求め、神は私に働くための腕力と頭脳を与えてくださった。
私は勇気を求め、神は私に乗り越えるべき危機を与えてくださった。
私は忍耐を求め、神は私を待たなければならない状況に置かれた。
私は愛を求め、神は私に助けを必要としている人々に会わせてくださった。
私は恩恵を求め、神は私に好機を与えてくださった。
欲しいものは何も受け取らなかったが、必要なものはすべて与えられた。
私の祈りは聞き入れられた。
(作者不詳、拙訳)
この詩を熟考しているうちに、それが与えてくれる深い知恵を掘り下げたい、と感じました。詩は、力、知恵、繁栄、勇気、忍耐、愛、そして恩恵を求める旅人の道を描かれているように見え、それは、信仰や背景に関係なく、私たちの多くと共鳴する願望でしょう。私たちもまた、祈りや思索にふけり、神からの導きや支え、祝福を求めたことがあるのではないか、と思います。
詩の中に描かれている旅は、単なる抽象的な探求ではなく、人間としての体験や、私たちの願望と私たちの人生を形作る神の御心との間の、難解で深遠な交わりを映し出していると思います。この詩は、私たちの祈りが常に期待通りに答えられているわけではなく、むしろ私たちの成長と信仰を育むような形で答えられていることを微妙に思い出させてくれるでしょう。
この素晴らしい作品を反すうするうちに、感謝の気持ちと広い心をもって、人生の様々な課題を受け入れることを思うようになります。私たちは、物事がなぜ、そのように展開するのか常に理解しているわけではないかもしれませんが、神が、愛と、私たちの想像を超える御心をもって、私たちの旅を導いておられると信じることで、安らぎを見出すことができると思います。私たちが出会うあらゆる体験は、自分の成長と自己発見の機会なのではないでしょうか。
複雑なタペストリー(壁掛けなど室内装飾用の織物)のような人生の旅路を進みながら、この詩の知恵を思い出すことができたら、と思います。自分が求めているものでなく、真に必要な祝福、すなわち神の御心を受け入れる謙虚な姿勢を持つことがとても大事なことではないかと思います。最終的には、私たちの祈りが、私たちが想像していたよりも、はるかに深遠な形で応えられていることに気づくかもしれません。
この詩について思いを巡らすうちに、この美しい箴言の教えも思い出させられました。
心を尽くして主に信頼し
自分の分別には頼るな。
どのような道を歩むときにも主を知れ。
主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。(3章5~6節)
(冒頭の詩の原文)
I asked for strength, and God gave me difficulties to make me strong.
I asked for wisdom, and God gave me problems to solve.
I asked for prosperity, and God gave me brawn and brain to work.
I asked for courage, and God gave me dangers to overcome.
I asked for patience, God placed me in situations where I was forced to wait.
I asked for love, and God gave me troubled people to help.
I asked for favors and God gave me opportunities.
I received nothing I wanted, I received everything I needed.
My Prayers Have Been Answered.
(Author Unknown)